- 黒カレーは、見た目のインパクトだけでなく、深いコクと香ばしさが魅力の料理として注目されています。
なぜ黒いのかという疑問に対しては、焦がしたスパイスや玉ねぎ、小麦粉による自然な色づきが主な理由です。
本記事では、黒カレーの発祥や味の特徴、市販ルーの選び方からレシピの工夫まで、幅広く掘り下げていきます。
黒いカレーは東洋軒のような老舗店に見る歴史や、吉野家・松のやといったチェーン店での展開からも、その人気ぶりがうかがえるでしょう。
また、プロの技を取り入れたレシピや簡単に作れる家庭向けの方法、スパイスの活用法、市販のルーやレトルト商品の口コミ(特にハウス製品)も紹介します。
さらに、余った黒カレーを使ったアレンジや保存方法までカバーし、家庭でも本格的な味わいを楽しめる工夫も多数紹介します。
黒いカレーの正体は何か、黒カレーはどんな味なのか、その魅力を知りたい方に向けた内容です。
- 黒カレーが黒くなる理由とその正体
- 市販の黒カレールーやレトルト商品の選び方
- 本格派から簡単な黒カレーレシピの作り方
- 有名店の黒カレーの特徴と味の違い
黒カレーはなぜ黒い?レシピや市販ルーの秘密

- 黒いカレーの正体は何?どんな味?
- 発祥の背景と物語
- 東洋軒・松のや・吉野家の黒カレー
- 市販のルーの口コミ!人気はハウス製品?
- 評判のレトルト製品をチェック
黒いカレーの正体は何?どんな味?

黒カレーの黒さの正体は「炒めたスパイスや玉ねぎ、小麦粉の焦がし」によるものです。これらの素材が加熱されることで色が濃くなり、深いコクと香ばしさが生まれるのです。
このように言うと、苦味が強いのではと心配になるかもしれませんが、実際には玉ねぎの甘さやスパイスのバランスによって、ビターさと甘みが絶妙に調和しています。
たとえば、チョコレートやコーヒーなどを隠し味に使うことで、味に深みが加わり、大人向けの複雑な味わいに仕上がることもあります。
いずれにしても、一般的な黄色いカレーよりも力強く、香り高いのが黒カレーの魅力です。
発祥の背景と物語

おそらく黒カレーのルーツとしてよく挙げられるのは、三重県津市の老舗「東洋軒」です。
100年以上の歴史を持つこの店は、現在も地元のみならず全国のカレーファンから注目されています。
黒カレーの歴史の背景には「黒いカレーができないか?」という、陶芸家で食通としても知られる川喜田半泥子(かわきた はんでいし)のユニークな発想がありました。
その問いかけに応える形で、初代料理長の猪俣重勝が何度も試作を重ね、ついに現在の黒カレーにつながるレシピを完成させたのです。
松阪牛の脂とじっくり炒めた小麦粉を組み合わせ、時間をかけて焦がすように仕上げた独特のルウは、黒い色と香ばしい風味を生み出す重要な要素でした。
これが評判を呼び、「ブラックカレー」として定着していきました。
黒カレーは単なる料理という枠を超え、料理人の情熱と技術、さらには地域の文化的な背景までも感じさせる一品として、今もなお多くの人々の支持を集め続けているのです。
東洋軒・松のや・吉野家の黒カレー

ここでは、実際に黒カレーを提供している有名店の特徴をご紹介します。それぞれの店が独自の工夫をこらし、個性あふれる味わいを生み出しています。
東洋軒
東洋軒の黒カレーは、ただのカレーではありません。100年以上続く老舗の技と想いが詰まった、まさに“物語を味わう”カレーです。
その特徴は、黒さの中に広がる香ばしさとまろやかさ。松阪牛の脂とじっくり炒めた小麦粉、深煎りのスパイスが調和したルウは、香りからして格別です。焦げすぎない絶妙な火加減で生まれるコクと、ほんのり甘く、奥行きのある味わいが食べるたびに印象を変えます。
「黒いカレーができないか?」という一人の芸術家の問いに応える形で生まれたこの一皿は、料理人の創意と情熱の結晶。伝統に裏打ちされたレシピは、地元・三重県津市だけでなく、全国からリピーターを集め続けています。
見た目のインパクトだけでなく、素材の選び方、仕込みの丁寧さが感じられる仕上がり。外食では味わえない本格的な黒カレーを、自宅で気軽に楽しめるのも大きな魅力です。
しっかりとした価格設定ではありますが、それに見合う価値が確かにあります。贈り物としても、自分へのご褒美としてもおすすめの逸品です。心に残る一皿を、ぜひ一度体験してみてください。
松のや
とんかつ専門店「松のや」が1年の歳月をかけて開発した新商品、それが「黒カレー」です。2024年4月に登場して以来、多くのリピーターを生むこの一皿は、スパイシーさと奥深い旨味が見事に融合した、自信を持っておすすめできるカレーです。
最大の魅力は、なんといっても“ロースカツとの相性”。厚切りのロースカツにカリッと香ばしい衣、そこに濃厚でじわじわと辛さが押し寄せる黒カレーがたっぷりからむ瞬間、そのひと口がクセになります。
インド風スパイスの刺激と肉の旨味が絶妙にマッチし、カツカレーの常識を一段上へと引き上げました。
「黒カレー」単品は600円と手に取りやすく、「オムレツ黒カレー」や「ロースカツオムレツ黒カレー」といったバリエーションも豊富。気分や食欲に合わせて選べるのもうれしいポイントです。
辛さにキレがありながらも、重すぎず後味はすっきり。揚げ物の脂をしっかり受け止めながら、最後まで飽きずに食べ進められる味設計は、専門店ならではのこだわりを感じさせます。
定番のカツカレーに少し飽きたあなたに、ぜひ一度味わっていただきたい。松のやが本気で作った、ロースカツのための黒カレー。
これは、ただの新メニューではありません。食べるたびに納得できる、価格以上の満足感が詰まっています。
吉野家
吉野家の黒カレーは、忙しい日でも本格的な味を手軽に楽しめる一皿として、多くのカレーファンに愛されています。
牛丼チェーンならではのスピードと価格のバランスはそのままに、しっかりとした深みが味わえるでしょう。
カレーのベースにはあめ色に炒めた玉ねぎ、トマトペースト、そしてりんご果汁など、野菜と果物の甘みと旨味がぎゅっと詰まっています。
そこに25種類以上のスパイスが加わることで、ひと口目からふわっと広がる香りと、じんわりと感じる辛さがクセになります。
辛さは中辛程度で、辛すぎず、物足りなさも感じない絶妙なバランス。トマトの酸味やスパイスの爽やかさもアクセントになり、最後まで飽きずに食べられます。
2023年にはリニューアルされ、従来よりもコクと深みが増し、より洗練された味に進化しています。
価格はお手頃ながら、内容は予想を超える本格派。ちょっとしたランチや夜食にもぴったりの一杯です。
気軽に立ち寄れる吉野家で、スパイスの香り立つ黒カレーをぜひ一度試してみてください。カレー好きならきっと満足できる、価格以上の価値を感じられるはずです。
ゴーゴーカレー
ゴーゴーカレーは、金沢カレーの代名詞とも言える存在。その特徴は、なんと言っても黒く輝くルーの濃厚さです。
55もの工程を経て、5時間じっくり煮込まれた特製ルーは、見た目のインパクト以上に、味わいの深さが魅力です。
黒カレーと聞くと辛そうな印象を受けるかもしれませんが、ゴーゴーカレーのルーは辛さよりもコクと旨味を重視。
スパイシーながらも角がなく、どこか甘みすら感じさせる味わいに仕上がっています。香り立つスパイスと、長時間調理から引き出される濃密な風味が、食欲をぐっと引き寄せます。
トッピングのカツはサクサクでジューシー。たっぷりの千切りキャベツとともに、ルーと絶妙に絡み合い、ボリューム満点ながら最後まで飽きずに食べられるのもうれしいポイントです。
全国の店舗で楽しめるほか、レトルト版も販売されており、自宅で手軽に“ゴーゴー体験”が可能。
濃厚でパンチの効いた黒カレーが恋しくなったとき、選んで間違いない一皿です。価格に見合った満足感を求めるなら、ぜひ一度試してみてください。
100時間カレー
ひと口食べれば、時間をかけた料理の深みが伝わる――そんな特別感を味わえるのが「100時間カレー」の黒カレーです。
神田カレーグランプリで優勝した実績を持つこの名店の味は、名前の通り“100時間以上”もの手間と時間を惜しまずかけた逸品です。
玉ねぎやトマト、生姜などの香味野菜に加え、マンゴー・バナナ・りんごといった果物がじっくりと煮込まれ、自然な甘みとコクが溶け込んでいます。
さらに、寝かせて熟成させる工程によって、味に深みが増し、他では味わえない濃厚でまろやかな仕上がりに。黒く輝くルーはその旨味の証です。
辛さは控えめで、お子様や辛いものが苦手な方でも楽しめるバランス。けれども物足りなさは一切なく、しっかりとしたスパイスの香りと後引くコクが魅力です。
「特別な日に食べたいカレー」「家で本格的な一皿を」という方にぴったり。レトルトとは思えない完成度で、温めるだけでお店の味が楽しめます。
黒くて濃厚、でも重すぎない――そんな100時間カレーの黒カレーは、まさに“時間をかけて完成されたごちそう”。ぜひ一度、その深い味わいを体験してみてください。
市販のルーの口コミ!人気はハウス製品?
市販で手に入る黒カレールーは数が少なく、選択肢は限られています。その中でも人気を集めたのが、ハウス食品の「ブラックカレー中辛」。
味のバランスがよく、香ばしいコクと程よい辛さで口コミでも高評価を受けていました。しかしこのブラックカレーは限定品のため、現在はメーカーでの製造が終了しています。
それでも根強いファンが多く、ネットショップではまだ在庫が流通しており、入手は可能な状況です。購入を検討している方は、早めにチェックしておくとよいでしょう。
なお、黒カレールーの中には甘めに仕上げられているものもあり、スパイシーな味を求める方は、自分好みにスパイスを加えるなどの工夫が必要です。
濃度や塩味が強いと感じたときは、具材や水の量を調整すると、味のバランスが整います。ルー選びは口コミを参考にしつつ、自分の味覚に合うかどうかを試してみることが大切です。
選択肢が少ないからこそ、ひとつの製品を丁寧に味わい、自分好みにカスタマイズしていく楽しさがあります。
評判のレトルト製品をチェック

黒毛和牛のビーフカレー
特別な材料を使いながらも、気軽に楽しめるレトルトカレーをお探しなら、「三田屋総本家│黒毛和牛のビーフカレー」はおすすめの一品です。
使用されているのは、国産の黒毛和牛。しっかりとした肉の旨味が感じられながらも、フォンドボーをベースにしたまろやかなソースが全体を包み込み、すりおろし野菜や果実のやさしい甘みが味に深みを加えています。
食べ進めるうちに、スパイスのほどよい刺激が感じられ、飽きのこない味わいです。
220gと満足感のある内容量で、価格は税込972円。日常の中で少し気分を上げたいときや、自宅でゆっくり過ごす時間のお供にもぴったりです。
派手さはなくても、素材の良さと丁寧な仕上げにこだわったカレー。ちょっと贅沢な食事を、自宅で気軽に楽しみたい方におすすめです。
キッチンユキ 金沢ブラックカレー
「金沢ブラックカレー」は、金沢カレーの老舗「キッチンユキ」が手がける、コク深さと香ばしさにこだわった逸品です。
黒に近い見た目は、じっくり炒めた玉ねぎやカラメル、香辛料が織りなす自然な色合い。見た目のインパクトだけでなく、ひと口食べれば濃厚かつマイルドな味わいが広がり、辛さの奥にある旨味がしっかりと感じられます。
牛肉や練乳、ラードなどの素材が繊細にバランスよく溶け合い、ただの辛いカレーではない“まろやかな深み”を実現。
金沢名物として愛され続けてきた味に、キッチンユキならではの独自の進化が加わり、日常の食卓を少し特別な時間に変えてくれます。
「いつものカレーに物足りなさを感じている」「ご当地カレーで気分を変えたい」という方に、ぜひ一度味わってほしい金沢の味です。
近江牛ブラックカレー
近江牛ブラックカレーは、ただのレトルトカレーではありません。国産ブランド牛・近江牛の魅力をぎゅっと閉じ込め、贅沢な食卓を叶えるために生まれた一品です。
最大の特長は、なんといってもその“お肉”。一般的なレトルトではほとんど感じられない存在感を覆し、1袋あたり約50g(生)もの近江牛を使用しています。
これは、200gのルウのうち約4分の1という驚きの配分。肉そのものが主役と言っても過言ではありません。
煮込まれることで引き出された近江牛特有の甘い脂と、丹念に仕上げたカレーソースが絡み合い、深みのあるコクと芳醇な香りを生み出します。
そこにブラックカレーならではの香ばしさとビターな風味が、肉の旨味を引き立て、食べ進めるほどにクセになる味わいです。
「本当においしいものを届けたい」その想いから、見た目やパッケージよりも中身に全力投球。あえて装飾を抑えた包装だからこそ、中身の本気が際立ちます。
外食は控えたいけれど、今日は少し贅沢したい。そんな日にこそ、自宅で気軽に味わえる“本物の滋賀の味”をどうぞ。
あなたの食卓を、しっかりと満たしてくれる一皿になるはずです。
たいめいけん じっくり煮込んだ黒カレー
昭和6年創業の老舗洋食店「たいめいけん」が監修した、こだわりの黒カレーがご家庭で味わえる一品です。監修を務めたのは、メディアでもおなじみの三代目・茂出木浩司シェフ。
洋食の名店が長年培ってきた技術を活かし、丁寧に煮込んだ深いコクとウスターソースのまろやかな酸味、黒コショウのピリッとしたアクセントが調和した、まさに“本格派の味わい”が堪能できます。
レトルトとは思えない完成度でありながら、温めるだけで手軽に楽しめるのがうれしいポイント。忙しい日の食事や、少し贅沢したい休日のランチにもぴったりです。
ひと口食べれば、洋食店の厨房を思わせる香りと味が広がる――そんな満足感をぜひ体験してみてください。
価格も納得の仕上がりで、カレー好きはもちろん、洋食ファンにもおすすめの一皿です。
濃厚ホルモン屋が作った牛タン黒カレー
焼肉好きにおなじみ、全国展開の「情熱ホルモン」が手がけた本格派のレトルトカレーが登場。その名も「牛タン黒カレー」。専門店ならではの視点と技が詰まった、こだわりの一品です。
最大の特徴は、贅沢に使われた“ゴロゴロ牛タン”。スプーンにしっかり乗るほどのボリュームで、噛むたびに旨味が広がります。
柔らかく煮込まれた牛タンがカレーのコクと絶妙に絡み、満足感たっぷりの食べごたえです。
黒カレーの黒さの秘密は、焙煎した黒ごまとスパイス、小麦粉の香ばしさにあります。直火で焙煎されたこれらの素材が、濃厚な香りと深いコクを引き出し、見た目だけでなく味の奥行きも演出しています。
味わいはスパイシーながらも、炒め玉ねぎと隠し味のはちみつで、ほどよい甘みと丸みのある後味を実現。
スパイスの香りとともに、食べるほどクセになるバランスの取れた味に仕上がっています。
焼肉店が本気で作った“ごちそうカレー”、自宅でも手軽に楽しんでみませんか?価格に見合った満足感が、きっとあなたの食卓を豊かにしてくれます。
黒カレーはなぜ黒い?レシピと市販ルーの活用術

- 簡単レシピでプロ直伝の本格派の味
- スパイスを活かすポイント
- 魅力をさらに引き出す工夫
- 余ったときのアレンジ術
簡単レシピでプロ直伝の本格派の味

黒カレーの奥深い味わいをご家庭で手軽に再現できる、プロ直伝の本格レシピをご紹介します。焦がしスパイスと小麦粉の香ばしさが特徴の一皿です。
材料(6人分)
- 牛スネ肉:600g
- 玉ねぎ:3個
- ニンニク:3かけ
- 小麦粉:50g
- カレー粉:40g
- シナモンパウダー:5g
- バター:50g
- 塩こしょう:少々
- コンソメ:小さじ2
- 醤油:大さじ1
- カレールー:100g
- 水:1000ml
【下準備】
- ・牛スネ肉は食べやすい大きさに切り、塩こしょうを振る。
- ・玉ねぎは皮をむいてざく切りにする。
- ・ニンニクは潰しておく。
作り方
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STEP1小麦粉を痛めるフライパンを中火〜弱火に熱し、小麦粉を加えて焦げないように混ぜながら茶色くなるまで乾煎りする。
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STEP2カレー粉とシナモンで香りづけカレー粉とシナモンパウダーを加え、香りが立つまでさらに乾煎りする。
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STEP3バターを加えるバターを加えて混ぜ、なじませる。全体が香ばしい茶色になるまで炒め続ける。
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STEP4材料を痛める鍋に油を熱し、ニンニクを炒める。香りが出たら、牛スネ肉と玉ねぎを加え、表面に焼き色が付くまでしっかり炒める。
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STEP5煮込む水1000mlを加えて沸騰させ、アクを取りながら弱火で肉が柔らかくなるまで煮込む。
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STEP6味付けしてさらに煮込む煮込んだ鍋にコンソメ・醤油・炒めたスパイスベース・カレールーを加え、よく混ぜてひと煮立ちさせる。
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STEP7盛り付ける皿にごはんを盛り、仕上げたカレーをかける。好みですりおろしチーズやパセリをトッピングする。
注意点・ポイント
- 小麦粉やスパイスは焦げやすいため、中火以下で絶えず混ぜることが大切です。火が強いと苦味が出てしまいます
- 牛肉はたたいて薄くすると火の通りが早く、食感も柔らかくなります
- 煮込み後は、一晩寝かせるとさらに味に深みが増します
スパイスを活かすポイント

ここでは、黒カレー特有の深い味わいを引き出すために、どのようなスパイスをどのタイミングで使うかが重要です。
主に使われるのは、クミン・コリアンダー・ターメリック・カルダモンなどですが、炒める温度と順番に注意しましょう。
スパイス名 | 使用タイミング | 主な目的 | 注意点・ポイント |
---|---|---|---|
ターメリック | 中盤(最初のパウダー) | 色付け・下味 | 苦味が出やすいため軽く混ぜてすぐ次へ |
クミン | 中盤(炒めた玉ねぎの後) | 香り付け・風味のベース作り | 焦げやすいので他スパイスと一緒に軽く炒める |
コリアンダー | 中盤(クミンと同時〜後) | 香ばしさ・柑橘系のさわやかさ | 入れすぎると粉っぽくなるので適量で |
カルダモン | 終盤(煮込み後〜仕上げ前) | 香りの立体感・甘く華やかな後味 | 熱をかけすぎると香りが飛ぶので最後に加える |
たとえば、スパイスは焦がすと香りが飛ぶため、中火で様子を見ながら炒め、色が変わり始めたらすぐに次の工程に移ることがポイントです。
また、仕上げにガラムマサラを加えることで、風味が一層引き立ちます。
魅力をさらに引き出す工夫

黒カレーの魅力をもう一段引き出すには、ちょっとした工夫が効果的です。
たとえば、仕上げにバターや赤ワインを加えることで、風味に奥行きが出て、香りが豊かになります。赤ワインはアルコールが飛ぶまで煮詰めると、旨味と酸味が程よく加わります。
また、ライスをターメリックやバターで味付けする工夫や、雑穀米を使うことで風味や食感にアクセントがつくのでおすすめです。
白い器に盛れば黒とのコントラストが強調され、見た目にも美しく仕上がります。
さらに、半熟卵やフライドオニオンをトッピングすると、濃厚なカレーにマイルドさやカリッとした食感が加わり、味の変化を楽しめます。
刻みパクチーやレモンの皮を添えると、香りや爽やかさが増し、より立体的な味わいを楽しめるでしょう。
少しの工夫を加えるだけで、黒カレーの味わいを格段に高められ、家庭でもプロのような一皿を演出できます。
余ったときのアレンジ術

いくらおいしくても、黒カレーを一度に食べきれないことはよくあります。特に大量に作ったときや、他のおかずがあって余ってしまうケースも少なくありません。
このような場合、残ったカレーをリメイクすることで、別の楽しみ方が可能になります。飽きずに食べ続けるためにも、アレンジ力は重要です。
たとえば、うどんにかければ濃厚なカレーうどんに早変わりし、パスタと絡めればカレースパゲティとして洋風にも楽しめます。どちらも調理が簡単なので、忙しい日のランチや軽食にもぴったりです。
また、ごはんとチーズを耐熱皿に入れて焼けば、香ばしさとコクが加わったカレードリアにアレンジできます。ベーコンやほうれん草などを加えれば、さらに栄養バランスも整います。
そのほかにも、パンに挟んでホットサンドにしたり、カレーパンの具に再利用するのもおすすめです。食パンやロールパンとの相性もよく、小腹が空いたときにも活躍します。
このため、冷蔵・冷凍保存しておくと非常に便利で、工夫次第で何通りもの料理に展開できます。ひとつのカレーを無駄なく、最後までおいしく楽しめるのが、リメイクの大きな魅力です。
黒カレーはなぜ黒い?レシピや市販ルーの魅力を総まとめ

- 黒カレーの黒さはスパイスや玉ねぎ、小麦粉の焦がしによって生まれる
- 玉ねぎの甘みとスパイスのビターさが絶妙な味のバランスをつくる
- コーヒーやチョコレートを隠し味に使うことでコクが深まる
- 発祥は三重県津市の東洋軒で、100年以上の歴史を持つ
- 川喜田半泥子の一言から黒カレー誕生の物語が始まった
- 東洋軒は松阪牛の脂と香ばしいルウが特徴の高級黒カレーを提供
- 吉野家は期間限定で手軽な黒カレーを提供し話題となった
- 松のやはカツとの相性を追求したキレのある黒カレーを開発
- ハウスのブラックカレー中辛は市販ルーで特に口コミ評価が高い
- 市販の黒カレールーは時短調理に便利で初心者にも扱いやすい
- 味に物足りなさを感じたらスパイス追加や具材調整が有効
- レトルトでは三田屋やアヲハタなど多様な黒カレー商品が選べる
- 本格派レシピではスパイスと小麦粉の乾煎りが味の決め手になる
- スパイスの投入タイミングと火加減が仕上がりを左右する
- 余ったカレーはドリアやカレーうどんにアレンジ可能で無駄がない

